カーブドッチの白 シャルドネ 開けてみました。
やや辛口(完全な辛口ではないというぐらいの意味)の爽やかなワインです。
豊かな果実味とわずかな樽の香りが広がります。あまり国産ワインにはない、本格的なワインの味わいです。
一度、飲んでみることを自信を持ってお薦めできます。
問題は3000円ちょっという価格でしょうか。昨今は輸入ワインの値下げがすさまじく、有名ワイン以外は数年前の半額なんてのも珍しくありません。とくに白はその傾向が強いように思います。
まあ、ワインほどコストパーフォーマンスのあわないものはないのでこんなことをいうのも野暮な話ですね。
カーブドッチのワインを開けてみましたピノ・ノワールです。
最初の印象は、これは失敗かなというものです。香りも味も今一歩でした。どちらも弱すぎます。
ピノ・ノワール種ではオーパスワンが有名ですが、私はこのワインの大ファンなので、やや過大な期待をしていたかもしれません。このピノ・ノワールは2009年ものだったのですが、この年はぶどうの出来が悪かったらしくラベルにも少し言い訳めいたことが書いてありました。
少し諦め気分のままデキャンタしてみました。弱い感じのするワインはデキャンタしてもだいたいはもっとダメになります。で、少ししてから飲み直してみたところ、香りが立ち、先ほどの印象とは全く違ったワインになっていました。
これは、変化を楽しむワインだったのです!!
さすがにカーブドッチのワインだけのことはあると感じさせられた一本でした。
まあ、牧場の話は焦っても仕方ないので、ワインのことでも書きます。
年末にカーブドッチのワインで感動したことを書いたのですが、その後も検索を続け、ついに、カベルネソーヴィニヨンのほかピノノワール、シャルドネをゲットすることが出来ました。まだ、試飲していませんが、飲んだら評価を書きたいと思います。
年末にいくつかワインを購入してみました。
・マルケス デ リスカル ティント レゼルヴァ
(スペイン) フルボディでしまも飲みやすいワインです。
・チェレット ドルチェット・ダルバ ロサーナ
香り高いワインです。バローロ好きならおそらく気にいると思います
他にもいくつか飲みましたが、この2本はリピートしても大丈夫です。
非常にコスパのいいワインでした。
先日、テレビで新潟県のワイナリー、カーブドッチを紹介していました。
いかにも知る人ぞ知るという感じのお店ですが、首都圏からのお客さんがひきも切らないということでした。
そんなところを今まで知らなかったとは、自分の情報収集能力のなさに打ちのめされながらも、その店のHPからなんとか最後の一本のワインを購入することができました(基本的に店での販売のみで通販サイトではほんの一部しか購入できないようです。)。カベルネソーヴィニヨンの赤です。
さっそく、開けてみると、なんということでしょう。芳醇な香りが口いっぱいに広がり、味、香りとも最高にちかいワインでした。これが一本3000円あまり、とは!
有名ボルドーのセカンドだといわれてもおそらく誰もだまされてくれると思います。
前日のプログの発言を撤回します。日本の赤ワインにもちゃんと美味しいワインがあります。
ただし、このワイナリーは欧州種のぶどうを栽培して、欧州ワインの製法でつくっています。日本産のワインですが、和種のワインではありません。もちろん、だから悪いと言っているのではありません。いままで築きあげられてきた歴史を自分のものにして、違った気候風土に適応したぶどうを作り、そして美味しいワインを提供していることは大変素晴らしいことです。
で、少し思ったのですが、山梨にはたくさんワイナリーがありますが、その多くは甲府市にあります。
甲府市は盆地なので、欧州のワイナリーと立地条件が似ているのかなとも思ったのですが、標高はそれほどではありません。夏はかなり暑いです。おそらく、フランスのボルドーやブルゴーニュのほうがはるかに涼しいのではないでしょうか?カーブドッチが新潟でぶどうを栽培しているのもこの辺に理由があるのかもしれません。
温暖化は日本だけの問題ではありませんが、ワイン造りには確実に影響を及ぼしているように思われます。
今日は牧場とは関係ない話です。
山梨はワインの産地として有名ですね。そう甲州ワインです。
私はこれでもワインには結構うるさい方です(あまり記憶力が良くないので、どれが美味しかった、というのをワインリストをみても思い出せないのが辛いところです。)。何年か前までは日本のワインだなんてとんでもないと思っていました。別に飲まず嫌いでそう思い込んでいたわけではなく、騙されたと思って飲んでみたら、本当に騙された、なんてことが何回もありました。味だけ似せた、とか最初の香りだけ、悪くはないなんてものあるにはありましたが、及第点には遠く及びません。だからといって値段が極端に安いかというとそんなこともありません。まさにいいとこなしでした。
でも、何年か前に旅行先で甲州ワインの白を飲んだところ、とっても美味しかったのです。それは、やや果実味を残しつつも辛めの爽やかなワインでした。ぶどうは和種の甲州ぶどう。辛口の吟醸酒にも通じるが、もちろん麹の後味は残らない。日本酒があまり好みではない私は、かなり得した気分で帰阪しました。
さっそく、同じワインを含め評価の高い数種類の甲州ワインを取り寄せてみました。値段はどれも1本2000円前後。同じワインはもちろん同じ味だけど、それ以外は...特に赤はダメでした。白は悪くはない。でもやはり何かが違う。答えはわかっています。気候も違うでしょうが、料理の違いがワインの味を変えてしまいます。こんなことは当たり前だと怒られてしまうでしょうが、フランスやイタリアのワインなら料理にあったワインをチョイスできますが、日本のワインにはそれはまだまだ先の話のように思われます。和食(とくに刺身など)に合う、という意味で甲州ワインの白は合格点を付けられます。しかし、だからといって日本のワインが欧州のワインに追いついたというのは全く違います。