1泊2日の慌ただしい行程でしたが、沢山の人に会え、話を聞くことができました。
そのほとんどの段取りをしていただいたUさんには感謝感激です。
まとめとして2つわかったことがあります。
一つは「北海道は広い」ってことです。なんといっても広さの単位が町(=約1ヘクタール)ですから。
そしてもうひとつは、夫婦でするには奥さんにリーダーシップをとらせることです。
あっ、これって別に牧場に限った話ではありませんでした...^^
(続き...)
最後に千歳空港に近いムービングホースファームに連れて行ってもらいました。
こちらは若いご夫婦が2年前に開設された養老牧場です。
着いたのはもう馬たちを厩舎に戻す時間だったのですが、最初に目にしたのは放牧地を走り回る(というよりダッシュする)元気な馬でした。
こ、これが養老...とすこし唖然とする私を尻目に、そこは手慣れたもので、しばらく走り回って元気がとれたところを無口をかけて、おとなしく厩舎に連れられていきました。
まあ、厩舎に入ってしまえば普通のおとなしい馬でした。
できて2年目なので、設備も真新しく、厩舎の造りなども大変参考になりました。
牧柵もすごくきれいに作ってあったのですが、ご自分で杭打ちしたと聞いてさらに驚きです。
厩舎は馬10頭分+倉庫室+飼料庫+掃除道具などのスペース、別に堆肥庫と管理棟があり、私が考えている規模とまったく同じです。敷地の広さは全然違いますが、とっても参考になりました。
現在9頭の馬を預かってられます。
ご夫婦はまだ若いのですが、馬に対する熱情はなかなか強いものを感じました。
この牧場のあるあたりは太平洋側と違いかなり寒くなります。今年は例外としても最低気温は-20度を下回ります。でも、馬によっては馬着なしでも平気らしいのです。もちろん、寒さに慣れていない馬は徐々にならせていくのでしょうが、それにしても馬の適応能力には驚かされます。
(続き...)
お次もご近所のオーシャンファームです。同じく白老町にあります。
本当に広大な敷地で、山ひとつまるごと使用されないで放置されています。
放牧地は幾つかに仕切られており、残りの多くを牧草地にしています。
ここも養老牧場なのですが、いままでの牧場と違い法人が所有しています。
管理されている方は、長年この牧場で働いてる方で、いい牧草が採れるようになればいいんだけど、とおっしゃっていました。
築年数が古いので厩舎などはやや老朽化が進んでいますが、全体的に管理が行き届いています。
ここには今10頭の馬がいるのですが、規模を縮小しようとしているらしいです。
やはり、採算性を考えると、養老牧場を経営することはむつかしいのかもしれません。
でも、今いる馬たちの面倒はちゃんと見てくれるらしいので良心的です。
あっ、それとここの馬名を書いた黒板にそれぞれの馬の顔のイラストが書かれていました。
ちょっと微笑ましいです。
(つづき...)
次の日にUさんに周辺の牧場を案内してもらいました。
最初はUさんのすぐ隣りのホースフレンドファームです。
ここは馬が約30頭、スタッフもオーナーを含めて4人ぐらいいます。
メインは養老馬ですが、騎乗することもできます。
放牧場は区切ってあるのですが、各区画は広々としています。
牧場の設備面ではテントで屋内馬場を作ってられるのが目を引きます。
牧場のオーナーさんは結構有名な方で、私も北海道でエンデュランスをしていたときにお会いしていました。
この方に牧場の開設を考えているといったら、いきなり「覚悟はできているか」、「途中で逃げ出したしたりできない」といった厳しい言葉が飛んできました。
自分としてはもちろんわかっているつもりですが、そこには実際にその場面を体験した人にしかわからない深い意味が込められているのでしょう。
そして、もう一つ、常にプロ意識を持つことが大切だとおっしゃっていました。
私は私自身が自馬オーナーでもあるので、自馬を預託してくれる人と同じ目線にたって考えることができると思っていますが、それとは別に、預けてくれる人の視点に立てば、私は信頼に足るべきプロでなければなりません。
自分の考えにもれがあったのを的確に指摘されてしまいました。
(続き...)
その後、もともと大阪に住んでられて、自分の馬を連れて北海道の白老に移住された人(Uさん)のところにお邪魔しました。Uさんは現在馬三頭とやぎ二頭、ねこ五匹(ぐらい)と一緒に生活されています。
この白老町も日高ほどではないにせよ、牧場がたくさんあります。あの有名な社台ファームの発祥の地でもあります。
この日はUさんのお宅にとめていただくことになり、ゆっくりと日頃の作業内容やお話しを聞くことができました。
北海道では敷き藁を使うのが一般的なのですが、意外にも高価であることやビートモスを飼料に使うことなどいろいろ教えてもらいました。
そして、なんといっても一番驚いたのが、ご自宅のお風呂です。
なんと温泉が蛇口から出てきます。しかもモール温泉なのです!!
それほどドロドロということはないのですが、なかなか効きそうな色をしていました。
この日曜月曜で北海道に行ってました。(たくさん書くことがありますので、分割して書きます。)
最初に見学させてもらったのはキクチファームです。
ご夫婦で18頭の馬をみておられます。一年ぐらい前に厚真から現在の豊郷に移られました。
移動して狭くなったらしいのですが、さすがに北海道。一番遠い放牧場にいくのに徒歩ではきついです。
ここで偶然にも乗馬クラブで一緒だった人と会うことができました。
その人は6年ぐらい前からこの牧場に預けてるのですが、ずっと元気に幸せに暮らしてるらしいです。
もちろんオーナーさんからもいろいろお話しを伺えました。
ご夫婦の馬のためになることなら労力を惜しまない、という姿勢が信頼感を生んでいるのでしょう。
私も10年後20年後にはコウありたいと思える牧場でした。
井戸の話がちょっとあやしくなってきたので、市水道を引く場合に備えて、少し、雨水タンクについて調べてみました。飲料水は近くに湧き水(名水らしい)があるのでこれで賄うとしても、畑や牧草地に撒いたりするものは雨水を使ったほうが自然にも財布にやさしいんじゃないかと考えた次第です。
まず、水道料金を調べましょう。
北杜市の水道料金は少し前の合併のため大変ややこしいです。高根町は従来大変高かったのですが、徐々に下がるらしいです。ちゃんと調べようと市のHPをみてもどこにも載ってません。いろいろ探していると合併前は20㎥で3210円だったらしい。これがたぶん2000円数百円の近辺に落ち着くのでしょう。
20㎥=20000リットルが2000円として 1リットル=0.1円となります。
これには下水道使用料は入ってないのですが、我が家は浄化槽+浸透桝だからたぶんいらないでしょう。
次に雨水タンクの値段です。ビルの屋上にあるようなのは100万を超えるようなものもありますが、
私が見つけたので最安値のは1000Lで42000円でした。これに運搬費や施工費がかかります。
まあ、コミコミで10万円として、
1リットルあたり100円。水道料金で換算したら1000回満タンにした時点で費用が回収されることになります。
これって何年で元が取れるのでしょうね?年間降水量が1000mm=1mとして、屋根の面積(300㎡)x1mx回収率(=33%)=100㎥=100000リットルとなり1年間で100回満タンにできる計算です。
もっとも回収率がいい加減ですが、オーダーとしては間違ってないでしょう。
で、これが正しければ、イニシャルの回収に10年かかることになります。
もっと安価な雨水タンクはないのでしょうか?
と、いろいろ探してみると、ちゃんとありました。世の中webで見つからないものを見つけるほうが難しいですね。
DIYで雨水タンクを作ってるひとがいます。
それも、ごくごく簡単そうです。
原理はホームセンターで売っているベランダストッカーを連結してタンクとして使用します。
雨樋からはいる最初のタンクだけはごみや砂を除く仕組みが必要ですが、それも単純なものです。
材料費はタンクは100Lあたり2000円弱。その他ホースやバルブが必要ですが全部で1万円もかからないでしょう。
1000L分で3万円ですみます。
これなら、労力を別にすれば3年あまりで回収することができます。
しかし、もうすこし考えてみましょう。
気象データをもう少し詳しく見てみると、年間降水量の3分の1が9月の3日に。これは台風のときじゃないでしょうか?
先ほどの計算では1000Lのタンクでは10mm降れば満タンになり、それ以上降ってもオーバーフローするだけです。
連続して10mm以上降った日を1として数えていくと、水撒きが必要であろう6月から9月で9回、これを仮に毎回使いきったとして、9000L=900円です。
材料費3万円としても33年かかってしまいます。
この土日は馬場の競技会がありました。
障害や野外走行では従来からヘルメットの着用が義務付けられていますが、馬場の場合は競技中はもちろんのこと準備運動でもあまりヘルメットをつけて騎乗する光景を目にすることはありませんでした。
これって、自分の馬はよく調教されているから、ヘルメットなんかしなくても安全です、というアピールのためなのかなと思っていましたがどうなのでしょうね。
しかし、最近起こったヨーロッパでのトップ選手の落馬事故を受けて、FEIの規定で直前の準備運動と競技中を除いてヘルメットの着用が義務付けられました。
この流れで、日本の競技会でもヘルメットで競技にでてられる選手を見るようになりました。今回の大会でもトップ選手が率先してヘルメット姿で騎乗されていました。
本来なら私のようなヘタッピこそがヘルメットを着用しなくてはならないと思います。
しかし、馬場は見た目が大事です。燕尾にシルクハットは七難隠す、とは誰も言いませんが、少しでもかっこよくありたいと願う心がヘルメット着用の邪魔をします。
まあ、見た目でいえば、ショートジャケット(じょうらん)だったらヘルメットのほうが似合う気もします。
そこで、提案です。
1.規定で競技でもヘルメット着用を義務付ける(3課目か4課目ぐらいまでは特に)。
2.馬場馬術にふさわしいかっこいいヘルメットを開発してもらう。
これは、大変重要です。障害用のベンチレーションのついたヘルメットはかっこいいのですが、やはり馬場には似合わないように思います。かといって、黒一色の練習用のヘルメットもおしゃれとはいいがたいです。
こうすればみんなヘルメットにしますよ。きっと。
GWも終わった先週の日曜から山梨に行って来ました。
いつもお世話になっている牧場でちょっとだけ外乗を楽しませてもらいました。
そして、仲介してもらっている方と打ち合わせをし、測量図などもできているものを見せてもらいました。
厩舎や馬場の配置を含め、やっと話が具体的になってきた感じです。
整地のこと、浄化槽の容量、浸透桝、水道など、自分の家を建てるだけなら業者に任せておけば勝手に進むようなこともちゃんと決めておかないとあとでエライことになりそうです。
このまま順調に行って、工期を多少の余裕をみて6ヶ月とすれば、全体の完成は12月末か。
来年の春オープンという目標は達成できそうです。
厩舎や牧草地だけでも今年の秋までに出来ればプレオープンもできるんだけどコチラは微妙かもしれません。
北海道へ行く用事があり、話題の格安航空会社Peachを利用して見ることにしました(多少怖いもの見たさもあり^^)。
料金は搭乗までの日数や時間帯により大きく変わるのですが、私が予約しようとした便は最も安いプランで往復12000円程度でした。
しかし、気をつけないといけないのは一番安いプランでは荷物は手荷物のみで預ける荷物は1つめから1050円かかります。また、座席指定も210円かかります。
そして、最大の問題点は予約変更できないことです。
もし、キャンセルや時間の変更の可能性があるときは予め+1800円ぐらいのプランを選んでおく必要があります。
私は帰りの時間帯が決まっていないので復路のみ、その高い方のプランにしました。帰りのほうが荷物が多いであろうことも考慮に入れればリーズナブルでしょう。
それで航空料金は往復で14000円ぐらいです。
同じ日程でANAやJALで検索すると片道34000円ぐらい、往復で7万円弱!!
Peachはこれらの5分の1の値段です。
これなら、少々の不便は我慢できるでしょう。
関空の場合、国内便のチェックインカウンターがエアロプラザ内にありバスで搭乗口まで行くのですが、このぐらい十分許容範囲内です。
まあ、まだ実際に乗っていないのでなんとも言えませんが、これだけの価格差を逆転するだけのサービスを大手航空会社が提供するのはかなり難しいのではないかと思います。
太陽光パネルを設置する場合の傾斜角ってきっと地域により最適値があるはずですが、どこかで公表されたりしているのでしょうか?
まあ、単純に考えればなるべく太陽を垂直に近い角度で捉えている時間が長いほうがいいはずです。
そう考えると、春分の日、秋分の日では緯度そのものが傾斜角(90-南中角度)でいいはずです。
ちなみに、夏至、冬至ではそれぞれ23.4度を引くか足すかするので、
例えば、北杜市の大泉(北緯35.86度)で考えれば、13度ぐらいから59度ぐらいの範囲になります。
まあ、全体の平均で考えて良いなら、36度が正解なはずですが、
少し考えると冬場は太陽高度が低いわけだから発電量が少なく、優先度が低いのではないでしょうか?
さらにもう少し考えると冬場の方が晴天率は高いはずなので、それと相殺して、やっぱり真ん中ぐらいでいいのかなとも思います。
などと考えながらwebで検索してみたところ、ちゃんとありました!
最近のNEDOはすごいです!!(昔からあるんだったらすみません^^;)
発電量をかなり詳しく計算できるシミュレータが公開されていました。
「大規模太陽光発電システム導入のための検討支援ツール」です。
本来は産業用の大規模発電システムの支援のためのものですが、別に小さいシステムでもちゃんと計算できます。
基礎データとして気象情報を使用するので、気象データが存在する場所しか計算できませんが、少しぐらい離れた場所てもそれほど結果は変わらないでしょう、だぶん。
計算する場所は北杜市の大泉にして、適当に数値を入れて計算してみたところ、最適値は36度になりました。
結局、緯度と同じでしたね。でも、その地域の日照条件などの気象条件で夏と冬の比重が変わってくるはずなので、たまたまこうなっただけでしょう。
ちなみに、北海道の宗谷岬では北緯45.52度に対して最適角度は37度となるので、気象条件を考慮して計算されていることがわかります(まあ、何メートルも積雪する地域ではその間の発電はあきらめないと仕方ないですが...)。
もう少し詳しく、大泉で数値を変えながら発電量をシミュレートしてみたところ、傾斜角を30度にしても0.5%ぐらいしか悪くなりません。しかし、20度にすると3%悪くなります。
屋根の勾配が3.5寸のとき傾斜角は arctan(3.5/10)=約19度、4.5寸で約24度です。
ん、では30度にしようと思うとtan(30°)=0.57 5.7寸勾配になってしまい、かなりの急勾配です。
こんな屋根にしたらメンテナンスのたびに足場が必要になってしまいます。
発電効率を最大にするように家を設計するのは案外難しそうです。