動物取扱業責任者研修


今日は年に1回の動物取扱業責任者研修の日でした。
なぜかいままで降らなかった雪が前日に積もり、いつもの業務に除雪作業が追加されて、それだけでも大変な日に、このような日程を変えられない行事があるととても大変です。
例年なら、ここで私の無駄にした時間を返して~~~、と叫ぶところですが、今年は違います。
研修の講義の内容がとても素晴らしくためになりました。
アニマルウェルフェアに関する概論ですが、講師の先生の話がおもしろく、ついつい居眠りするのも忘れて聞き入ってしまいました。
ウェルフェアの話なんて、「FEI馬スポーツ憲章を順守し、いかなる場合にも馬のウェルフェアが最優先され...」などと競技をする上では否応なく耳タコになる程聞かされてきましたが、さて、じゃああらたまって「(馬の)ウェルフェアって何?」って聞かれたら、まともに答えられる自信は残念ながらありませんでした(もっともいままで幸いにも聞かれたことはなかったですが^^;)。
語感から受ける受けるイメージはあっても、それを掘り下げなければその定義も曖昧なままになってしまい、結局わかったようなわからないような、、、ってよくあるパターンに陥りますが、まさにこの「ウェルフェア」はその典型ではないでしょうか。「ウェルフェア」は日本語では「福祉」と訳されることが多いようですが、これはまた、「福祉」が「社会福祉」との結びつきが強すぎてあまりピンときませんし、むしろ誤解を招く恐れもありそうです。
もう一つ、動物愛護と動物福祉(アニマルウェルフェア)は別物だということがはっきりしました。混同されて使用されている例を見るのですが、これまた自分ではうまく咀嚼できていなかったのですが理解できました。
アニマルウェルフェアはあくまでも(功利主義的に)人間と動物の共存関係を保った上で、いかに動物の幸福度を最大化するか(別の言い方をすると、ストレス・苦痛を最小にするか)が求めるところです。
極端な動物愛護の立場からすれば、家畜や実験動物、馬でいえば、競馬や乗馬までも動物にストレスを強要する行為なので、すべて廃止すべきだ、ということになってしまいます。しかし、それでは人間と動物の共存はありえません。すべて野生に返すしかないですね。そして、野生が本当に幸せな状態なのかどうかはかなり疑問があります。
と、文章としてはとりとめがなくなりましたが、個人的には頭の中がスッキリしました。