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ノルマンディの思い出(4)

つ、ついに大会当日です。よくぞここまできたもんだ~~ラッキー~~~、と感激の涙を流す間もなく、朝飼い、曳き馬、馬房掃除。でも、昨日までと違って、曳き馬が混んでます。というのも、7時スタートなのに6時半まではスタートエリアに入れず、しかたなく、厩舎周りでみんな曳き馬を始めてしまったものだから大渋滞です。みんな、行儀の良い馬ばっかりで良かったです。
昨日のうちに荷物の移動などは済んでいるのでいるので余裕のはずが、あっという間に馬装する時間になってしまいました。ラッキーは少し元気すぎて尻っぱねするので、急遽マルタンを装着。乗ってもやっぱり緊張して背を張っています。スタートエリアに向かいましたが、ライダーが乗ったままミラクルさんが少し曳いて馬を落ち着かせます。
15分前ぐらいになると170頭もの馬がスタートエリアを周回します。その姿はなかなか圧巻です。で、わが日本チームもさっそうと準備運動しているかと思えば、ラッキーはやや興奮状態で、後ろにいた馬に蹴りかかっていたりします(幸いとくに誰にも迷惑をかけなかった^^;)。そうこうするうちにスターです。本当はレッドとラッキーがペアでスタートする予定だったのですが、はぐれてしまい。なんとラッキーは先頭集団でスタートを切ってしまいました。

スタートしてしまえば、第1レグは40kmなので、クルーはあと2時間30分ぐらいは何もすることがありません。道具を片付けたり、差し入れのお菓子を食べたりしながら、クルーエリアにたむろしてしました。で、スタートして1時間45分ぐらいの時に「あと、5キロ地点に来ましたーー」という連絡が!!!ん、2時間で帰ってくるの???平均速度20km???UAEもまだ帰ってきてないのに???なんで、こんなに飛ばしてくるの????という疑問符が頭にいっぱいつきながらも、ご主人様のお帰りをいまかいまかと待っている子犬のように、曳き手を握りしめながら、フェンスに身を乗り出して待っていました。しかし、まあ、当たり前というかなんというか、全然帰ってきません。当然のごとく、UAEやスペインなどの強豪チームがつぎつぎに到着する中、我々は一番前で待ち続けます。さすがに業を煮やした係員にお前ら邪魔だから下がってろと言われる(たぶん)始末です。
結局はほとんど予定通りのタイム2時間30分で帰ってきました。後になって考えるとどうも、1つ目のクルーポイントと2つ目のクルーポイントが同じ地点なのですが、それを勘違いしたようでした。
で、ラッキーの心拍は118!!。こりゃイカンということで、私は、アメリカのクルーチームが一生懸命に水をかけ、水を切り、スポンジで、水をかけなどとやっているのを、邪魔しないように見守っていました。
結局、ほとんど時間をいっぱい使って60台に下がったのですが、獣医検査場が混んでいて、心拍が測られたのはインしてから10分ぐらいたっていました。おかげで心拍は十分に下がっていました。
馬に栄養補給の飼料や草を食べさせて休ませてなんてしているうちに、2レグのスタートです。
2レグはかなりの難コースというか道がぬかるんでいて大変だったようです。最初レッドが落鉄したとの一報が入りました。一度、装蹄師さんが途中のポイントまで向かい、装蹄したのですが、また、落鉄してしまい、大きなロスとなりました。らっきーは順調かとおもいきや、ラッキーも前2つ落鉄です。残り6kmぐらいだったので、仕方なく、ペースダウンして帰ってきました。しかし、やはり、馬の負担は大きかったらしく、心拍がどうしても70台から下がりません。時間いっぱい使ってクルーダウンしましたが、結局64を切ることはできませんでした。

で、獣医検査で引っかかった馬は強制的に医療テントにつれていかれ獣医の診断の元点滴します。2本づつ2セット。その間、馬が動かないように点滴チューブを見張っていないといけないのですが、ライダーはどっかに行ってしまい、ミラクルさんと私はなるべく話しかけられないようにこそこそとしていたのですが、点滴が終わって問診票に記入するのに獣医さんが質問されるのにしどろもどろになりながらも、なんとかやり過ごしました。
で、点滴が終わる頃には目が死んでいたラッキーも、さぁ、続きを走ろうぜ、なんて言っているようにもみえるほど、元気を取り戻してました。

これで、ラッキーの今回の世界選手権は終了です。結果は残念ですが、ここに来るまでの経過をみれば上出来だったのではないかと思います。また、私もいろいろ勉強させていただきました。この場に呼んでいただいたラッキーのオーナーには感謝です。

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八ヶ岳ホースケア牧場
プロフィール

かず

Author:かず
馬乗りです。
妻および愛娘(犬)あり。
世間一般には中年あるいはおじさんなどと呼ばれる年齢ですが、かたくなに認めません。
愛馬と家族とともに牧場を開業中です。

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