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飼いについて

以前に馬房の床や敷料、馬房掃除について書きましたが、次は飼いについてです。

まずは飼いのやり方ですが、
基本的に乾草(チモシーとルーサン(=アルファルファ))でカロリー的には十分な量を与えます。
乾草は1日5回(朝・昼・おやつ・夕・夜)に分けて与えます。
これは1回あたりの量を減らすことで胃の中に少量ずつ食べ物が入っている状態にするためです。
馬の胃は人間などと比べて非常に小さくかつ消化能力も劣っているので「空腹→大量の餌」なんてやると一生懸命に食べてしまって胃の中に食べ物が充満してしまいます。馬は嘔吐することができないので胃拡張による仙痛なんてことになりかねません。これは食べてから胃の中で膨らむ餌も同様の働きをしてしまうのではないかと思います。
たとえばヘイキューブやビートパルプなどを十分に水で戻さないでやっていると...(((((((( ;゚Д゚))))))))

あと、どうしても乾草だけでは不足する栄養素、ビタミン、ミネラル分を補う目的で、朝・夕に配合飼料とえん麦、ふすま、ビートバルブ(十分な量の水で1晩ふやかしておく)を混ぜあわせてダボにしたものを与えます。配合飼料にはビタミン類やある種のアミノ酸で乾草から得られないものが含まれているからです。ただし、規定量の1/4ぐらいで十分です。えん麦とふすまも嗜好性をあげるのと、リンやカルシウムなどを補う目的で少量加えます。
ビートパルプは最近(でもないか?)注目されている餌です。
要するに甜菜(砂糖大根)の搾りかすを固めたものです。柔らかい繊維の塊です。これは馬にとって良質の可消化繊維です。このことから仙痛の予防効果もあるのではないかと言われています。微妙な糖分が残っているのか(人間には甘みが感じられない程度ですが)、馬たちは大好きです。

あと、乾草や配合飼料の与え方ですが、乾草は馬房の床に直接置きます。配合飼料のダボは飼桶に入れて、これも床に置きます。よく、飼桶を釣ったり乾草入れ(ヘイバッグ)を馬の口の高さに設置しているところを見かけますが、馬の体は、低いところにあるものを食べるようにできています。自然では地面に生えている草を食べていることを考えてみてください。
馬は首を下に伸ばした時に気道を開きます。また、低いところから食べたものを胃に運ぶためにはより強い蠕動運動を促すことになります。

同様に水桶も低い位置にある方がいいです。放牧場では水桶は地面においています。まぁ、たまに蹴ってひっくり返したとしても大した被害はないですから。でも、馬房内ではあまりに床に近いところに設置したのでは、ウロウロするうちに引っ掛けてこぼしたり、場合によってはけがをすることになりかねません。なるべく低い位置で馬が引っ掛けたりしないということで、いまは馬房の水桶は前膝より高く、肩よりも低くなる位置にかけています。

牧場では水桶は金具でとめる馬専用のバケツを使用しています。毎日、馬房掃除のときにはずして洗って乾かします。クラブによっては、ウオーターカップのカップ部分が外せないものを使用しているところがありますが、いくらこまめに掃除したとしても、常時水があると、どうしても水垢や汚れが堆積して不潔になってしまいます。
同様に飼桶も毎回食べ残しなどは洗い流して、一旦乾かしてから、次の飼いの準備をします。

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八ヶ岳ホースケア牧場
プロフィール

かず

Author:かず
馬乗りです。
妻および愛娘(犬)あり。
世間一般には中年あるいはおじさんなどと呼ばれる年齢ですが、かたくなに認めません。
愛馬と家族とともに牧場を開業中です。

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