e-Govについて
今年も労働保険料の年度更新の時期になった。
手書きの申告書も郵送されてくるが、おすすめはe-Govによる申告のようだ。
保険料の計算は給与計算ソフトがやってくれるのでいいのだが、申告書の様式までは把握していないので、とりあえず、紙の申告書に記入してみる。昨年もやったことなので、とくに問題はない。
で、これをもとにe-Govの申告書記入画面で入力すると何回やってもエラーになる。その度にダイアログボックスが現れるのだが、何を言っているのかさっぱりわからない、エラーメッセージを吐き続ける。あまりに鬱陶しいので、一度、もうこのダイアログを出さない、というチェックボックスをONにすると、なんと、今度はエラーをチェックをするためのチェックボタンがなくなってしまい、エラーチェックができなくなってしまった。この状態ではそのチェックボタンをONにできないので、仮に正しくても、申告自体ができない。
仕方ないので、一度保存したり、ログアウトしていたりしているうちに、なぜかチェックボタンは復活した。
何を言っているのかわからないメッセージと格闘しつつ、「労災保険と雇用保険の算定基礎額が同じ場合は労災保険の方だけに数字を記入せよ」といっているらしい、という結論になった。
でも、そのメッセージの文面だけでそう解釈することは不可能で、試行錯誤の末にたどり着いた結論だ。申告書にはちゃんと紙の冊子もついており、記入例があるのだが、そこには労働保険料(労災保険+雇用保険)以外は記入されているではないか!!しかも同じだったら片一方を消せとメッセージを出すコーディングをしている時間があるなら、内部的にその数字がないものとして処理したほうがよっぽど早いだろうに(ただ単に料率をかけるだけで同じ数字だからといって計算になんの違いもない)。
本当に馬鹿げたシステムのお陰で何十分も無駄にした。これで挫折して紙で申告した人もたくさんいそうだ。このシステムを作ったシステム会社は馬鹿なのだろうか?仕様を決める会議で誰もこれでいいんですか?という疑問を出さなかったのだろうか???
もし、これが日本を代表するようなシステム会社(の下請け会社、あるいは下請けの下請け)が作ったのだったら、もう日本のソフトウェア開発能力は終わりだ。さっさと、GAFAM(もっと小さいところでも)に敗北を認めて〇〇〇〇GTPに最初から作り直してもらったほうがよい。
政府は事業者に業務改善や生産性向上を声高に求めているが、「まずは隗より始めよ」という言葉を贈ってこの文章の締めくくりとする。
政府は事業者に業務改善や生産性向上を声高に求めているが、「まずは隗より始めよ」という言葉を贈ってこの文章の締めくくりとする。