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日本ダービーで思うこと(2)

 先日、入線直後に急性心不全で死亡したスキルヴィングについて書いたが少し違う角度で考える。 
私が最初に目にした記事では出走前のスキルヴィングはいつもと変わらない様子だったとあったが、後日見た記事では、明らかに様子がおかしかったという、関係者の証言もあったらしい。いずれも素人の感想であるので、どちらが正しいかは問題ではない。
 レース前には獣医による馬体検査が行わている。心拍や呼吸、けがの有無、歩様もチェックされる。当然、この時に異常が見つかれば競争除外になる。今回のスキルヴィングについてはどうだったのだろうか?満場一致で問題なしだったのか、それとも少しあやしいけど、人気馬だし、ルメールだし、とかいった忖度をもって決められたのではないだろうか?もし、何か引っかかることがあったにもかかわらず出走を許したのだとしたら獣医たちに責任はないのだろうか。
 乗馬の世界でも競技前検査(インスペクション)が行われる。とくに競技時間が長くなるエンデュランスでは競技途中も含めて、何度か獣医検査が行われ、その時点で歩様以外でも馬の状態が悪いと判断されれば失権になる。馬のウェルフェアに関してはおそらく競馬よりも乗馬のほうが進んでいるのでないかと思うが、(競馬の)獣医師団も少しでも馬の状態に疑いがあれば、より精密な検査や場合によっては競争除外を選択できるだけの判断力と(いろいろなしがらみを無視できるだけの)権限を与えるべきだ。

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八ヶ岳ホースケア牧場
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かず

Author:かず
馬乗りです。
妻および愛娘(犬)あり。
世間一般には中年あるいはおじさんなどと呼ばれる年齢ですが、かたくなに認めません。
愛馬と家族とともに牧場を開業中です。

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